パニック障害 対人恐怖

パニック障害 対人恐怖の症状や治療、克服方法についてのブログ

対人恐怖症に効果がある認知行動療法

 

対人恐怖症というのは、パニック障害の中でも代表的な症状の
ひとつですが、文字通り「人と接する」場合の障害です。


人見知りというのなら、少なからずだれにでもあるのですが、
対人恐怖症は、「人と接することに恐怖を覚える」のですが、
それだけでは済まず、「動悸が激しくなったり」「めまい」
や「息苦しさ」、場合によっては「震えや寒気」「吐き気」
など、パニック発作のような症状が出ることもあります。


そして人と会うことができなくなり、不登校や出社拒否症
などということになれば「対人恐怖」と呼ばれる立派な
パニック障害の症状と言えます。


その対人恐怖症に効果があると言われているのが
認知行動療法です。

対人恐怖症の人というのは一般的に自意識が強過ぎて、
周りの人の存在を過度に意識します。



従って、まず周りの人達は誰も患者を見て、
評価などしていないと気付かせます。


次に対人恐怖症の人には出来るだけ長い時間、他人と時間を
過させる様にし、その時間を徐々に長くして行きます。


不安を感じても、その場を離れたい衝動にまず
打ち勝ってもらうのです。


この様な治療によって他人が自分に注目している、
他人に評価されている、あるいは恥ずかしいという様な
自意識が徐々に薄れて行きます。


認知行動療法は潔癖症の治療にも利用されています。



潔癖症の人に多いのはとにかくきれい好きな人です。



それも半端なきれい好きではなく、ちょっとでも汚れているものを
見ると我慢できなくなるという、病的なきれい好きです。


そこで潔癖症の人にはまず手に汚れを付けさせ、洗うのをしばらく
待つことから始めます。


その間隔は最初は短く、そして徐々に長くして行きます。


手を洗うまでの不安にはセラピストが対処し、これを続けることで
徐々に潔癖症を治して行きます。


心的外傷後ストレス障害PTSD)の場合はその人のトラウマに
なっていることを見つけて集めることで、心の中の恐怖を少しずつ
取り除いて行きます。



セラピストは深呼吸や運動も取り入れることで、
不安を取り除く様に促します。


運動することがリラックスにつながる為です。


認知行動療法では患者の不安や恐怖に直接結びつくものを見極め、
それを慣れによって患者自身が克服することが求められます。


その為、患者は一時的に不安が高まりますが、次第に症状は
改善されます。


治療はおよそ3~4 ヶ月続き、マンツーマンで行う場合もあれば、
同じような症状の人とグループで行う場合もあります。


最近ではパニック障害やその他の不安障害の治療に際しては、
個々の患者別に行なうよりも集団療法の方が効果がある
と考えられています。



特に対人恐怖症の場合は他人と対話することが重要な為、
集団で行うのが望ましいですね。


また不安障害のタイプによっては、治療により効果出す為に
薬の併用をすることもあります。

⇒パニック症候群克服【がんばりすぎず、あきらめない】